川西市のニュータウンより移住
30代 ファミリー
10年前初めて波豆川の交差点に立ってその景観を見た瞬間にピンときたからです。鳥居とその向こうの鎮守の森、お宮さんを見てここだ!!と思いました。それから週末ファーマーとして波豆川に通い、2年後に波豆川に移住してきました。 私たちが畑仕事をしている間、子どもた ちは自然いっぱいの中で思いっきり体を動かして遊んで帰る・・そんな週末のいい時間を日常にしたいという思いをかなえ ることが出来ました。
幼い頃は田舎暮らしで祖父母の育てた野菜をたくさん食べて育ったので、結婚してからスーパーで野菜を買うことに違和感を持っていました。子どもが出来てからはより強く感じるように。そんな時、自然農の本に出会い、興味を持つようになったと同時に畑を借りることが出来ました。実際に暮らしてみると、農だけではなく、土地に歴史を感じ、神事を中心に回っている村、そしてそこに住む人々のやさしさに触れ、予想していなかったことに出会える日々です。暮らしそのものが楽しくて「オーセンティック」な毎日を過ごしています。 ※オーセンティック 「本物の」「正真正銘の」
波豆川の歴史を大切にしながら暮らす人々と関わることで、自分たちもそこで暮らせる幸せと安心感を感じるようになりまし た。地に足がついた暮らしと言うのでしょう か。周りにいろいろなことを聞ける人がいるということが生きていく自信にもつながり、村の行事に参加することで、仲間も出来まし た。週末はまき割りをしたり、畑仕事をしたりと以前とは違って生産性のある時間の使い方をするように。ライフスタイルを変えたときは正直大変なことやしんどいと思うことも最初はたくさんありました。でも周りの「働き者」の方々を見ると、まだまだ!これが難なく出来るようになったらその人に近づける!と今はプロセスを楽しみながらしています。
そんな日々を送りながら8年。子どもたちもだんだん大きくなってきて、振り返ると心が許せる仲間のそばで一緒に子育てが出来たことは大きな財産です。親以外の大人と接する機会をたくさんいただき、感謝しています。毎日の暮らしの中で、親も子も楽しみながら一日一日を大切に過ごすということ、そしてこれからもこの波豆川の尊敬する「働き者」の方々をお手本に生きていきたいと思います。
農のある暮らしの良さを共感できる仲間を増やすため、夫婦で「野暮」という屋号で活動を始めました。詳しくはホームページ>わたしたちについて、をご覧ください。
※高平郷づくり協議会の郷づくり通信からの転載