うるち米(キヌヒカリ)の種籾おろし

うるち米(キヌヒカリ)の種籾おろし
〈参加者人数〉
大人12人
「気温」
15 /23 ℃
「天気」
曇り/晴れ


【藤田先生のお話】
●育苗箱について
・育苗箱(四角穴タイプ)
→種籾の根が土まで伸びる。
↑今回もこちらの育苗箱を使用する。
※育苗箱から苗が剥がれにくい。
・育苗箱(丸型穴タイプ)
→種籾の根が育苗箱内で伸びる。 
※育苗箱から苗が剥がれやすい。
【うるち米(キヌヒカリ)種籾おろし】
※藤田先生のご指導の元、作業開始する。
●里野山家田んぼ総面積→5反(4.8反)
●うるち米種籾→8kg
●育苗箱→100枚(計算では153枚でしたが藤田先生のアドバイスで変更)
・1反→育苗箱20枚
・ 5反→93 /100枚
・育苗箱→100g/1枚
●農業有機水稲育苗軽量培養土1袋→80L
・80L×6袋=480L 
・育苗箱13枚/1袋
「必要物品」
種まき機、うるち米(キヌヒカリ)×8kg、
農業有機水稲育苗軽量培養土×6袋、
種籾&培養土の受け皿(容器)×2、
計量器、小さいボール(種籾の計量用)×1
餅箱(0.54g)、育苗ならし板(7mm)×3、
ブルーシート×1枚、古いシーツ×1枚、
柄杓、育苗箱(四角穴タイプ)×93枚、
バケツ×3、ジョウロ×2、ハサミ×2、
1輪車、 塵取り、ほうき、ゴミ袋、
「作業内容」必要人数→4〜5人
①中倉庫から種撒き機→大倉庫へ移動
②種撒き機の下にブルーシート、その上にシーツを敷く
③種籾専用と培土専用の下に長方形アルミBOXの蓋を設置する(受け皿)
④ 育苗箱に培養土を入れる作業班、種撒き機作業の班、育苗箱にジョウロで水をかける班に分けて作業をする。
⑤育苗箱に培養土を入れる班
→深い樽に川の水をポンプ汲み上げて溜める。その樽に育苗箱を沈める
(水が膜を作り、穴から土が落ちないようになる)
→育苗箱に培養土を平らに入れる。
育苗箱ならし板を使用する。
(上から7mm開ける)
⑥培養土を入れたら育苗箱を平らな場所に移動(斜めの場所だと水やりの時、培養土が流れてしまう)
⑦ジョウロで優しく水撒き(多目の3〜4Lくらい)をする。

「種撒き機の手順&ダイヤル調整方法」
①ネットの種籾をバケツに入れ替えする。
②種籾100gが入ってるボール(小)を計量器で計る。(種籾100gを数セット作ると効率が良い。)
③  きっちり「減」まで閉める。
(種籾が隙間から下へ落ちるから)
④  ②を種籾専用に入れる。
「増」をダイヤル1周と少しずつ右回りに動かす。
⑤種籾100gのばら撒きの間隔を固定すのに④の作業をお試し練習として数回する。
⑥ 培養分土→培養土専用に入れる。
⑦種と培養土の量が決定したら手動式のハンドルを早目に回して種播き機を動かします。
⑧種播き機の種と上に被せる培養土の量を黄色のダイヤル式の、ネジを回しながらに調節する。
⑨調整後、培養土が入っている育苗箱を数枚、お試しをする。
⑩本番開始→種籾のばら撒き&覆土量を見ながら作業をする。
→種籾が少ないようなら手で追加でばら撒く。
⑪覆土をした育苗箱→2回目の水撒きをする。
⑫軽トラックの荷台に20枚ずつ(2段重ね)をして苗代田んぼ前に移動する。

「全体の手順」
①育苗箱に培養土を入れる作業の人
②育苗箱にジョウロで水撒き作業をする人
③水撒きした培養土が入っている育苗箱を種撒き機に運ぶ人
④種撒き機の種撒き専用の中に種を入れて作業する人(種籾が詰まる→プラスドライバー使用にて詰まりを解消)、
⑤種撒き機手動ハンドルを回す人(種撒き&培養土の覆土作業)
⑥培養分専用に培養土を入れる人→覆土した育苗箱を移動する人
⑦覆土した育苗箱にジョウロで水撒きする人。

【苗代田んぼの作業】
「必要物品」
防虫ネット(ブルー色)約10m×1m→3枚
、黒/銀ポリシート、足場用長方形板×2枚
、育苗箱を土に沈める正方形板×1枚(1m×1m)→厚みがあり重い板
ハサミ、軽トラック、
「苗代田んぼの作業」
①防虫ネット(ブルー色)10m×1枚目を敷く。足場の長方形板×2枚を敷く。
②軽トラックで種籾を撒いた育苗箱を出入口から順番に縦、2枚並べる。→40枚ずつ
③育苗箱を土に沈める正方形板を育苗箱×2枚の上に(育苗箱の角が隠れるくらい)置く。→育苗箱の角を意識して体重を乗せながら全体的に踏む。
※これで育苗箱を平らに出来る。
(水を入れると均等に浸水が出来る→ムラがなく発芽出来る予定。)
④黒/銀ポリーシートの育苗箱を包み込みように順番に入れる。
(銀色→外側、黒色→内側)
⑤追加で、防虫ネット10m×2枚目を敷く

⑥②と同じ育苗箱→40枚を敷く
⑦③、④と同様。
⑧防虫ネット3枚目を敷く。
⑨育苗箱→13枚
⑩ ③、④と同様
⑪合計 育苗箱→93枚
⑫片付け作業
※1週間後、黒/銀ポリシートを外す予定。
【反省】
農業有機水稲育苗軽量培養土1袋→80L
・80L×6袋=480L  を全部使い切ってしまう
・来週使用する「うるち米(ヤマフクモチ)」の培養土の分がない!
・苗代田んぼ&三段田んぼ(中・下)
→育苗箱×8枚
・培養土合計6袋→10袋必要!(藤田先生より)
・英津子さんが追加注文予定。
【次回】
4/27(日)もち米(ヤマフクモチ)種籾おろし

【感想】
今日は藤田先生のご指導の元、「うるち米(キヌヒカリ)種籾おろし」作業を開始する事が出来た。
開始する前にミーティングでシュミレーションを去年の記録を読み返しての作業は効率が良く午前中で作業が終了。
今回は培養土を育苗箱に入れる前に新聞紙を入れる作業(育苗箱の穴から育苗土が落ちないように)や育苗器を使用、苗代田んぼ作業では曲がる支柱&ラバーシートを被せ、風予防にシートの両脇に重しを乗せるがカットになった。重労働の米作りでは助かります。
さて、米作りを始めたばかりでたくさん作業が待っていると思っていたが藤田先生に「苗七作」ということわざを教えて頂いた。
意味は「苗作りが七作とは、農業に関する言葉で「苗半作(なえはんさく)」の誤用です。苗半作とは「苗の出来によって作柄の半分が決まる」という意味です。
なんと「米作りの半分が決まる」くらい作業を終了してしまった。
残りの半分は田植え、稲刈り、脱穀、米の乾燥という事になる。
如何に「苗作り」が米作りにとって大切なのがわかる。以前の私は「田植え・稲刈り」をすれば米が作れると思っていた。
実際、自分で米作りをすると違うとわかる。草刈り、代掻き、種籾浸水、種籾おろしetc・・・多数の作業をして、初めて米が出来る。
本格的に米作りをしたい人は田植え・稲刈り前の作業をしてもらいたい。
今年は無理な人は来年、参加してみてください。
それでは、藤田先生、今日、参加された皆さん、ありがとうございました。
次回は「うるち米の種籾おろし」です。更に精進しましょうね。